犬猫の必要カロリー DER計算ツール
愛犬・愛猫の体重とライフステージ(避妊去勢の有無・成長期・運動量など)を選ぶだけで、 1日に必要なカロリー(DER)をその場で概算します。安静時のRERと係数の内訳も表示するので、 毎日のフードの量を決める目安に使えます。
つまり:体重5kgの犬が 「成犬(避妊・去勢済み)」の場合、1日に与えるごはんの目安は約370kcalです。フードのパッケージに書かれた 「100gあたり○kcal」を見て、この量に合うグラム数を計算します。
くわしい計算の内訳(参考)
| 体重 | 5 kg |
|---|---|
| 安静時エネルギー要求量(RER)(70 × 体重^0.75・基礎代謝の目安) | 70 × 5^0.75 = 約234 kcal |
| 係数(ライフステージ・状態)(成犬(避妊・去勢済み)) | × 1.6 |
| 1日に必要なカロリー(DER) | 約374 kcal/日 |
※ これは健康な犬猫の目安(概算)であり、診断ではありません。実際の必要量は犬種・猫種・ 体質・活動量・避妊去勢・持病・気温などで個体差があります。肥満ぎみ・やせぎみ・妊娠授乳中・ 子犬子猫・病気療養中の場合は、必ずかかりつけの動物病院に相談してください。
体重別「1日の必要カロリー」早見表(概算)
もっとも一般的な避妊・去勢済みの成犬/成猫を例にした目安です(犬は係数1.6、猫は係数1.2)。 子犬子猫や運動量の多い犬はこれより多く、減量中は少なくなります。実際の量は上の計算ツールで ライフステージを選んで確認してください。
犬(避妊・去勢済みの成犬)
| 体重 | 安静時(RER) | 1日の必要量(DER) |
|---|---|---|
| 2kg | 約120 kcal | 約190 kcal |
| 5kg | 約230 kcal | 約370 kcal |
| 10kg | 約390 kcal | 約630 kcal |
| 20kg | 約660 kcal | 約1,060 kcal |
| 30kg | 約900 kcal | 約1,440 kcal |
| 40kg | 約1,110 kcal | 約1,780 kcal |
猫(避妊・去勢済みの成猫)
| 体重 | 安静時(RER) | 1日の必要量(DER) |
|---|---|---|
| 3kg | 約160 kcal | 約190 kcal |
| 4kg | 約200 kcal | 約240 kcal |
| 5kg | 約230 kcal | 約280 kcal |
| 6kg | 約270 kcal | 約320 kcal |
| 7kg | 約300 kcal | 約360 kcal |
※ 概算。10kcal単位に丸めています。手作りごはん・療法食の量は獣医師の指示を優先してください。
DER(1日の必要カロリー)の計算方法
犬猫の1日に必要なカロリーは、獣医栄養学で使われる2段階の式で求めます。
① 安静時の必要量(RER)を出す
RER(Resting Energy Requirement・安静時エネルギー要求量)は、安静にしているときに 最低限必要なカロリーです。体の表面積に比例するため、体重を0.75乗する次の式を使います。
RER = 70 × 体重(kg) の0.75乗〔kcal/日〕
② 係数をかけてDERにする
RERに、その子の状態に合った係数をかけたものがDER(1日あたりエネルギー要求量)です。 フードの量はこのDERをもとに決めます。
DER = RER × 係数
主な係数(ライフステージ・状態)
- 犬・成犬(避妊・去勢済み):×1.6
- 犬・成犬(避妊・去勢なし):×1.8
- 犬・減量中(ダイエット):×1(目標体重で計算します)
- 犬・増量・体重回復:×1.4(やせ気味・病後の回復期)
- 犬・高齢犬(シニア):×1.4
- 犬・子犬(離乳〜生後4か月):×3
- 犬・子犬(生後4か月〜成犬):×2
- 犬・妊娠中:×1.8(後期はさらに増えます)
- 犬・授乳中:×3(子の数で大きく変動(2〜6倍))
- 犬・軽い運動(散歩多め):×2
- 犬・激しい運動・使役:×4(労働量で2〜8倍と幅があります)
- 猫・成猫(避妊・去勢済み):×1.2
- 猫・成猫(避妊・去勢なし):×1.4
- 猫・減量中(ダイエット):×0.8(目標体重で計算します)
- 猫・増量・体重回復:×1.4(やせ気味・病後の回復期)
- 猫・高齢猫(シニア):×1.1
- 猫・子猫(〜生後4か月):×2.5
- 猫・子猫(4か月〜成猫):×2
- 猫・妊娠中:×2(妊娠初期から徐々に増やします)
- 猫・授乳中:×3(子の数で大きく変動(2〜6倍))
※ 係数は WSAVA(世界小動物獣医師会)の栄養ガイドラインや一般的な獣医栄養学テキストの代表値です。 妊娠授乳・激しい運動は幅が大きいため、ここでは代表値を1つ採用しています。
よくある質問
- DERとRERの違いは何ですか?
- RER(安静時エネルギー要求量)は、安静にしているときに最低限必要なカロリーで「70×体重(kg)の0.75乗」で求めます。DER(1日あたりエネルギー要求量)は、そのRERに避妊去勢の有無・成長期・妊娠授乳・運動量などの係数をかけて、実際に1日に与えるべきカロリーにしたものです。フードの量を決めるときはDERを使います。
- 計算したカロリーから、フードのグラム数はどう出しますか?
- フードのパッケージに「100gあたり○kcal」または「1kgあたり○kcal」と書かれています。1日に必要なカロリー(DER)÷ フードのカロリー密度 で1日量が出ます。例:DERが400kcalで、フードが100gあたり350kcalなら、400÷350×100=約114gが1日の目安です。おやつを与える分はフードを減らして調整します。
- 避妊・去勢でなぜ必要カロリーが下がるのですか?
- 避妊去勢をすると基礎代謝が下がり、必要なエネルギーが1〜2割ほど少なくなる一方で食欲は増えやすく、太りやすくなります。そのため避妊去勢済みは係数を低め(犬1.6・猫1.2)に、未避妊去勢は高め(犬1.8・猫1.4)に設定しています。手術後は体重の変化を見ながら量を調整してください。
- この計算だけでフードの量を決めてよいですか?
- あくまで健康な犬猫の目安(概算)です。実際の必要量は犬種・体質・活動量・気温・持病などで個体差があり、子犬子猫・妊娠授乳中・療養中はとくに変わります。体重と体型(あばらが軽く触れるか)を定期的にチェックし、増減があれば量を見直し、心配なときはかかりつけの動物病院に相談してください。
出典・計算の根拠
- RER(安静時エネルギー要求量)= 70 × 体重(kg)^0.75:獣医栄養学で広く用いられる 指数式(体表面積近似)。WSAVA Global Nutrition Guidelines。
- DER=RER×係数。ライフステージ・状態別の係数は WSAVA Global Nutrition Guidelines /一般的な獣医栄養学テキスト(小動物臨床栄養学)の代表値。
- 避妊去勢で基礎代謝・必要エネルギーが低下する点:各種獣医栄養ガイドライン・ ペットフード給与ガイドの共通見解。
本ツールは健康な犬猫の必要カロリーを概算する目安であり、診断ではありません。 実際の給与量は個体差が大きく、療法食・手作りごはん・持病がある場合は必ずかかりつけの 動物病院の指示に従ってください。